そんなに食べていないのに痩せない、という場合、大きく二つに分けられます。
・そんなに食べていないつもりでも、それなりに食べているケース
・やせないのは不思議なケース
今回は、まず「そんなに食べていないつもりでも、それなりに食べているケース」について考えてみましょう。
ご本人がそんなに食べていないつもりでも、食べているものを詳しくお聞きすると、
カロリー的には決して少ないわけではなく、
「そんなに食べていない」というイメージよりもカロリーをとっていることはめずらしくありません。
たとえば、極端ではありますが、わかりやすい例でいうと、
直径10センチ程度の、掌に余裕で乗るサイズの蒸しパンは、400キロカロリーを下りません。
朝昼晩と一つずつ、コップ一杯の牛乳とともに食べたなら、
蒸しパン3つで1200キロカロリー、牛乳3杯400キロカロリー程度として、
蒸しパンひとつと牛乳一杯の食事だけで、1600キロカロリーになるのです。
蒸しパンひとつと牛乳だけの食事をしていれば、
そんなに食べていない、と思っても無理はありませんが、
現実はそうではなかったりするわけです。
さて、食事でダイエットするなら、
その人にとってストレスのないところで減らすのが一番スムーズなのですが、
「そんなに食べていない」という感覚がある人が今の食生活から何かを減らすのはつらさを感じるはずです。
ここは、少し頭を使います。
食べないことばかり考えるのではなく、食べ方を変えることを考えるのです。
同じ400キロカロリーでも、おにぎりなら二つ食べられます。
うまく選べば、ゆで卵もつけられます。
ご飯よりもパンが食べたいなら、サンドイッチだって食べられるのです。
ダイエットしたいと思うと、減らすことばかりを考えてしまいがちですが、
良かれと思って食べているものが、
・カロリーはけっして低くはない
・食べ応えがない
・満足感や幸せ感が低い
こんな食事になっていないかを見直してみる価値あります。
カロリーを減らそうと食べないことを考えるのではなく、
あなたにとって幸せな食べ方かどうか、ここを自分に問いかけながら食べるようにしてみてください。