Q
ドローインを行うときにダイエット目的であればお腹をふくらませる動きは一切行わないとのことですが、
下腹にきかせる胎児のポーズや中腰ドローインの時は、だらっとしたお腹の状態から行うのでOKですか?
それとも力はぬかずに、引っ込めた状態から、さらに引っ込めるほうがよいのでしょうか?
A
まず、最初に結論から。
どの程度引っ込めるかは目的によりますので、スタートのポジションよりも時間の長短を重視するほうがよいと思います。
なぜなのか、順を追って解説していきますね。
まず、お腹をふくらませる動きを行わないことというのは、腹式呼吸のように「意識的にふくらませる」という意味です。
胎児のポーズ等で力を脱力することで結果としてお腹がふくらむのと、
意識してふくらませるのでは、筋肉の使われ方が違うのです。
意識してふくらませるのは、おなかをふくらませる方向の筋トレ的な筋肉の使い方になる可能性があり、
それで、「ふくらませる」ことを禁止しているとご理解ください。
力をぬいた状態から引っ込めるのと、引っ込めた状態からさらに引っ込めるのとどちらがよいかですが、
下腹をしっかりと凹ませることができているかどうかで判断してください。
引っ込めた状態からさらに引っ込めるよりも、脱力した状態から引っ込めるほうが行いやすいはずですが、
胎児のポーズや中腰でお腹を引っ込めるのは、基本的に下腹の動きをコントロールできていない人向けです。
立っているときに下腹を凹ませる感覚がよくわからないられない人が、
ひたすら気力や根性で立った状態で下腹を引っ込めようとするのは、効率の良い方法とはとても言えません。
それで、胎児のポーズのように下腹を使いやすい、つまり、凹ませやすいポジションで行い、
少しでも大きく下腹を動かして凹ませられるようになることを目的としているのですね。
ですから、胎児のポーズ等で下腹を大きく凹ませられるようになったら、
ステップアップして、立っているときに行うほうが効果的と言えます。
立っている状態でお腹を凹ませたときに、下腹をさわっておいてしっかりと凹むのがわかるようでしたら、
胎児のポーズ等よりも立って行うほうがおすすめですよ。
ちなみに、このページの冒頭の写真は、凹ませた状態。
下の写真は脱力しているため、凹ませているのに比べると、膨らんでいますが、
お腹もある程度細くなってくると、脱力した状態と凹ませた状態のギャップは小さくなってきます。
しっかり凹ませても出ている下腹が出ているならば、引っ込める筋力が弱いというよりも脂肪が多いためかもしれません。
その場合は、長めに凹ませる方向にシフトするほうがよい、ということになるわけですね。
ご自分のお腹を分析して、
目的に応じた凹ませ方をするようにしてください。